事例いいねメモ
ご依頼日 | 2014年9月 |
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仕様 | 60枚丁合天のりブッシュ抜き 2種 各1,000個 |
工程 | 用紙大断ち➡ニス引➡丁合➡天のり個断ち➡穴あけ(肉抜き)➡ブッシュ抜き➡梱包
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概要
紙の専門商社「竹尾」の看板商品である洋紙「NTラシャ」を使ったノベルティ商品です。 120色以上ある色紙を1枚ずつ重ねて天のりメモ状態にし、さらに親指を立てた指の形にダイカット抜で抜き上げたいとの相談でした。出来上がりのイメージは明確であり、そのゴールに向かってのプロセスを全面的に任せていただけたので、ディレクション/技術面ともに、手腕は問われますがとてもやり甲斐があり、非常に難易度の高いポイントは多かったのですが、製品の仕上がり品質も大変ご満足いただきました。試作テストの時点からお客様がとても協力的で、量産前に充分なご提案のチャンスと時間を頂けましたので不安はだいぶ減りました。
こだわりポイント
面付 設計
面付に関しては、用紙サイズと紙目に合わせて、丁合、天のり、ブッシュ抜、それぞれの作業性を考慮し、それを踏まえた捨てドブ(加工上必要な余白部分)を設計する必要があります。
天のり
ボンドについての指定はありませんでしたが、試作時にオペーク白のボンドを作成しご提案しました。(ご検討の上、透明になりました。)
ブッシュ抜き
当初、ご相談時点から(これまでブッシュ抜を手配してきた経験から)今回の形状では複雑なため、紙の圧力で金型が割れてしまうんじゃないかという懸念が強くありました。親指と人差し指の間のくびれた部分に圧力が集中してしまうためです。「いいね」の指の形にはこだわりがあったため、通常の方法で金型を作成し、テスト抜をしたら、なんと、ひと抜きで型が壊れてしまいました。急遽 指の形状を少しだけ変更してもらうお願いをし、型を作り直しました。その間に、さらに金型が割れないための対処策を2つ準備しました。
① 用紙すべてに印刷ニス引を施す。本来無地のメモなので印刷の予定はありませんでしたが、刃の通りをよくするために有効な方法です。この時点では紙の手触りや色味、風合い感が微妙に変わるのでお客様は反対されました。
② 天のりをしてブッシュで抜く前の四角い状態のときに、穿孔機で指の間の部分にたくさん穴をあけ、用紙の【肉抜き】をする。
再び型が出来上がり、再度テスト抜です。型の形状を修正した事と【肉抜き】をした事により金型割れの不安がだいぶ減っていたので、ニス引きありとニス無しと両方のサンプルを作成しました。抜上がりのカットラインがニスありの方が圧倒的に滑らかだったため、すべてニス引きすることになりました。