事例Foundprints book

Foundprints book

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ご依頼日 2015年9月
仕様 筋押蛇腹折16山表紙貼 4種各500個
工程

(本体)通販印刷➡大断➡筋押し➡蛇腹折➡貼合せ➡化粧断➡スリーブ入れ
(スリーブ)用紙大断➡箔押し(顔料箔)➡筋押し➡化粧断➡両面テープ貼

概要

以前にデザイン性の高い冊子の製作を受けたことのあるフリーランスデザイナーの方から、ジャバラ折(経本折)のコンセプト冊子のご相談をいただきました。ご自分のアート作品として、1か月後の「TOKYO ART BOOK FAIR」で販売、出展するためと、追って海外に向けてプレゼンをするとの事で、お見えになった時は希望に満ち溢れていらっしゃいました。
当初のご相談の段階では、「20山ジャバラ」「0.22厚のファンシースムース紙」「2㎜厚の表紙にベタ貼り」と、製本屋目線ならば誰もが目を背けたくなるような難しい仕様でしたが、で、あればこそ、これまでに誰も作らなかった冊子ができると思い、実現可能な道筋をご提案させていただきました。
その結果、コストとの兼ね合いもあり、譲歩していただいた部分もありましたが、ご納得の製品に仕上げることができました。

こだわりポイント

面付 設計

少部数で、手作業の要素が高いため、設計には工夫が必要でした。蛇腹を短くして、貼り合わせる枚数を増やせば、折りは楽ですが貼合せの手間が増えます。蛇腹の山数を増やせば貼り合せの手間は減りますが印刷の判が大きくなる。折が厳しくなる。何度も話し合って最適な面付を設計しました。

筋押し、ジャバラ折

結果的に折はシワや圧力汚れへの懸念点も踏まえ、筋押しは手差し、折は手折りすることにし、印刷は通販印刷でB1サイズを手配していただきました。作業性を考え、筋・折・表紙貼りまでは4丁付(4種類各1面がくっついた状態)のまま作業し、表紙を貼り付けてから天地の化粧断をしました。

箔押し

表紙とスリーブにはオペーク白の顔料箔が押されており、独特のツヤと印厚が特長です。

化粧断

表紙に2㎜厚のチップボールを使っており、断面を美しくソリッドに仕上げるため、返し二度切りという断ち方で仕上げました。4丁付の仕上断であれば5回包丁を下せば仕上げられる所を、11回に分けて包丁をおろして美しく仕上げました。

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